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被災乗り越え銅メダル/岩手

【2012/2/14付 読売新聞より引用抜粋】

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20120214-OYT8T00095.htm

福島県で10日から12日まで開かれた知的障害者のスポーツ大会「第5回スペシャルオリンピックス(SO)日本冬季ナショナルゲーム」で、東日本大震災で津波被害にあった大船渡市の菊池皓瑛(てるあき)さん(16)が銅メダルに輝いた。母の寿子(としこ)さん(43)は「大会という目標と、SOでの交流が心の支えとなっている」と笑顔を見せた。(浜田萌)

 皓瑛さんが参加したのは、スノーボードで滑降して旗門を通過する競技。津波で自宅も愛用の板も流され、大会ではコーチから譲り受けた板を使った。予選は、最後の旗門で大きく転んだが、12日の決勝は大きなミスもなく見事にゴールを決め、最もレベルの高い「ディビジョン1」で銅メダルを獲得した。

 自閉症の皓瑛さんは、平日は大船渡市の支援学校の寄宿舎で生活し、週末に陸前高田市の自宅で両親と過ごしていた。昨年6月、引っ越し先の大船渡市の雇用促進住宅に、連れて行こうとすると、皓瑛さんは「家に帰ります」と譲らなかった。「家は流されたんだよ」と言っても、「家に帰ります」の一点張りだった。

 「がれきの山は見せたくない」と思っていた寿子さんだが、意を決して自宅跡地に連れて行くと、皓瑛さんはしばらくぼう然とした。そして「家は流されました」とつぶやき、事情を理解したようだったという。

 震災により、夏に参加していたSOのバスケットボールや水泳の活動も全て中止。皓瑛さんは突然泣いたり、耳をふさいだりするなど、不安定な状態になることが多くなった。冬の活動に声がかかった際、「福島大会参加します」という皓瑛さんの一言で参加を決意。寿子さんもコーチとして岩手チームに加わった。

 表彰式で大きくガッツポーズを決め、「楽しかった」と喜んだ皓瑛さん。寿子さんは「SOに参加して本当によかった。まだまだ先は見えないけど、大会で出会った全国の人からのエールを胸に頑張っていきたい」と前を向いている。



テーマ : 福祉関連ニュース
ジャンル : 福祉・ボランティア

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