癒やしロボ「パロ」欧州全域へ 年内にも販売 南砺市出身の柴田氏開発
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南砺市出身の研究者が開発し、同市のベンチャー企業が製造しているアザラシ型ロボット「パロ」が、年内にも欧州全域で販売されることになった。NPO法人デンマーク技術研究所が欧州総代理店となり、メンテナンスなどの業務を引き受ける。「世界一の癒やしロボット」としてギネスブックに登録されているパロは、先行導入したデンマークで認知症や自閉症患者への効果が確認されており、欧州各国に「癒やし効果」を届ける。
パロは、内閣府参事官補佐の柴田崇徳氏が産業技術総合研究所の主任研究員時代に開発し、南砺市の「知能システム」が製造している。体に触れたり呼び掛けると反応し、ペット代わりや福祉機器として国内外で普及が進んでいる。
既にパロの導入を始めたデンマークは、2011(平成23)年までに1千体を購入し、国内ほぼすべての高齢者向け施設に置く計画を進めている。デンマーク大使館によると、70体を先行導入したところ、自閉症患者の対話能力が向上したほか、認知症患者の記憶が戻るなどの効果が見られた。
知能システムと代理店契約を結ぶデンマーク技術研究所は、王室の支援で運営されている。デンマークでのパロ導入に際しては、同研究所の事前研修や認定試験を受ける制度が整っており、同研究所は欧州全域で約5千体の導入を目指す。また、同研究所がデンマークでのパロの実績やデータを輸出国に提供することで、最長1年を要する輸出手続きが2カ月程度ですむことになる。
今月下旬には、デンマーク技術研究所のスタッフが南砺市を訪れ、製造工場などを視察する。代理店としてのメンテナンス業務に備え、故障診断などの研修を受ける予定だ。
デンマーク大使館の中島健祐投資担当官は「パロをきっかけにロボット分野で両国の連携を深めたい」と話した。柴田氏は「デンマークに信頼できる代理店ができることは欧州での普及の後押しになる」と期待を寄せた。





