【2009/09/01付 政府広報オンラインより引用抜粋】
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090901ddlk25040525000c.html 近年、高齢者や障害者に対する虐待や嫌がらせなど、高齢者や障害者の人権が侵害される事件が増えています。法務省の人権擁護機関では、このような被害を受けて困っている、あるいはこのような状況を見聞きした皆さんからの相談を受けてその救済を図っています。もしも、被害を受けたり見聞きしたりして困っていることがあったら、一人で悩まず相談を。
9月6日(日)~12日(土)の「高齢者・障害者の人権あんしん相談」強化週間の期間中、全国の法務局・地方法務局の本局では、平日の電話受付時間を延長するとともに、土曜日・日曜日においても電話による相談を受けます。
増えている高齢者・障害者への人権侵害
私たちはだれでも、生まれながらにして「人が人として幸せに生きていくための権利」=「人権」をもっています。日本国憲法では、「自由権」「社会権」などを国民の基本的人権であると定め、第11条において、すべての人々の基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」として保障しています。
しかし、現実には、この基本的人権は、しばしば踏みにじられてしまうことが少なくありません。特に、虐待や嫌がらせなど人権侵害を受けやすいのは、女性や子ども、高齢者、障害者などです。
平成20年中に法務省の人権擁護機関が新規に救済手続を開始した人権侵犯事件(※コラム参照)は21,412件ですが、そのうち、女性・児童・高齢者・障害者に対する暴行・虐待に関する人権侵犯事件は4,317件と前年よりも2.3%増加。また、高齢者や障害者に福祉サービスを提供する場所である社会福祉施設での人権侵犯事件が128件と、前年より12.3%も増加しています。
介護者による虐待や就職差別が増えている
高齢者に対する人権侵害が増加している背景の一つとして、少子高齢化の進行により、高齢者の割合が増えていることが考えられます。
現在、日本では、約5人に1人が65歳以上の高齢者となっていますが、そうした中で、豊かな経験をもち、働く意欲がある人でも高齢であることを理由に働く機会を与えられないなど、社会的な権利が侵害されることが多く生じています。
また、高齢者が悪質商法のターゲットにされて被害を受けたり、要介護の高齢者が介護者から身体的虐待や心理的虐待を受けたりするなど、犯罪や暴力の被害者になる事件も増えています。さらに、家族などが、本人に無断で高齢者の財産を処分するといった、経済的虐待も問題になっています。
まだ不十分な障害者に対する理解や配慮
障害者に対する人権侵害は、周囲の人の障害に対する理解不足が要因となっている場合があります。
日本では、身体などに障害のある人が700万人以上暮らしており、また、内閣府が平成19年度に行った世論調査によれば、回答者の約7割が家族や学校、職場、地域などで、障害者に接しています。そうした中で、障害のある人もない人も、対等に生活し、活動できる社会にするため、社会全体でのノーマライゼーションが進められているところです。
しかし、現実には、障害者に対する理解や配慮が不十分なために、車いすでの乗車を拒否されたり、アパートへの入居を拒否されたりするといった、さまざまな人権問題が発生しています。また、知的障害のある人や障害によって介護が必要な人などが、家庭や障害者福祉施設などで虐待を受けることもあります。
9月6日~12日は全国一斉「高齢者・障害者の人権あんしん相談」強化週間
高齢者や障害者の人権を守るため、法務省の人権擁護機関では、全国の法務局、地方法務局に人権相談所を設置して、面談や電話、インターネットなどで、人権問題に関する相談に応じています。
しかし、高齢者や障害者に対する虐待などの人権侵害は、依然として数多く発生しているのが実情です。そのため、法務省の人権擁護機関では、高齢者や障害者をめぐる人権問題の解決を図る取組を、さらに強化するため、9月6日(日)~12日(土)までの7日間、全国一斉「高齢者・障害者の人権あんしん相談」強化週間を実施します。期間中は、法務局・地方法務局の本局において、平日の電話受付時間を延長し、また、土曜日・日曜日も電話による相談を受けます。
高齢であることや障害のあることなどを理由に、差別や虐待、嫌がらせなどを受けたり見たりして困っている場合は、一人で悩まずご相談ください。法務局の職員や人権擁護委員が相談に応じます。相談は無料、相談の秘密は守られますので、安心してご相談ください。
また、法務省の人権擁護機関では、インターネットによる人権相談を24時間365日、いつでも受け付けています。
テーマ : 福祉関連ニュース
ジャンル : 福祉・ボランティア