地域の温かさが障害者の支え 理解促進へ学生が絵本制作
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20090808-OYT8T00301.htm
白梅学園大学(東京)の学生が中心になって、障害理解を進める絵本「本当にあった話だよ」=写真=を制作した。
同大発達臨床学科の1年生7人が授業の一環として取り組み、7月に完成した。文部科学省の補助事業で、障害者の家族が経験した実話など5編をまとめている。
収録された話は、千葉県が「障害者差別をなくす条例」を制定する際に集めた実例などを基にしている。知的障害の子を持ち、同条例の検討会議で座長を務めた野沢和弘さんが、絵本の原文を作った。学生たちは、この原文を子どもにもわかりやすい表現にしたり、挿絵にする知的障害者の描いた作品を選んだりした。
物語の一つ「勝利の女神の話」は、重い障害のある妹を、友だちに隠し続けた兄を巡る話。母親はある日、兄のソフトボールの試合に妹を連れて行く。最後に兄の友だちが、妹を歓迎する場面が心温まる。ほかにも、知的障害者にまつわる「うるさい子の話」や、視覚障害者に関する「ふしぎな公約の話」などがある。
指導した同大教授の堀江まゆみさんは、「障害者やその家族は、周囲の受けとめ方次第で暮らしやすくなる。温かい地域の存在が欠かせないことを感じてほしい」と話す。
絵本は、希望者に無料で配布している。件名に「本当にあった話だよ希望」と書き、住所、名前、電話番号、申し込み理由を明記し、同大学企画調整室のメール(center@shiraume.ac.jp)か、ファクス(042・346・5652)へ。



