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よどのコロッケ:「おおきに」も揚げたて 自閉症の人たち、大阪・十三で製造・販売/大阪

【2010/9/30付 毎日新聞より引用抜粋】

http://mainichi.jp/life/food/news/20100930ddf041040013000c.html

 ◇丁寧さ生かし
 阪急十三駅近くにある小さなコロッケ店「よどのコロッケ」(大阪市淀川区十三東2)で、自閉症や発達障害を抱えた人が製造、販売する手作りコロッケが評判を呼んでいる。自閉症の人が持つ特性の一つである集中力を生かし、手間のかかる小ぶりの一口コロッケ6種類をそろえた品ぞろえが「おしゃれでおいしい」とヒットに。支援する福祉施設の職員は「『買ってあげよう』ではなく、『おいしいから買いたい』という気持ちがうれしい」と障害者の自立に期待を寄せる。【田中博子】

 「いらっしゃいませ、いかがですか」。店員の木下堅太さん(25)が少し早口で呼びかける。自閉症の人は対人関係が苦手な場合が多く、木下さんも当初、ぎこちなかったというが、最近は笑顔で「おおきに」と言えるようになった。

 4坪半(約15平方メートル)のミニ店舗で、店員は2人。社会福祉法人「北摂杉の子会」が運営する障害福祉サービス事業所「ジョブサイトよど」(同区)の利用者が交代で店に出、スタッフが補助する。コロッケは「梅しそ」や「枝豆」などの変わり種もあり、3個100円。昨年7月の開店以来、多い日は500個近く売れる。1周年記念セールでは2日間で計3000個を売り上げた。

 一方、揚げる前のコロッケを作るのは事業所。通所者らが材料を切る、パン粉をつけるなどの流れ作業の中で、自分に合った作業を分担する。自閉症の人の中には「同じ作業でも飽きずに熱中する」という特性を持つ人がおり、集中力が必要な作業にやりがいも感じているという。

 一般に障害者作業所では、袋詰めなどの内職が多く、単価は一つ数十銭にしかならない。だが直営店舗で収益力がつき、客の反応を直接感じることで仕事への責任感も生まれた。最終目標は経済的自立だが、今は黒字を出すのがやっと。将来はネット販売などで収益増を目指す。

 ジョブサイトよどで同店の運営を担当する田端たまみさん(50)は「経済的自立にはまだ課題があるが、何よりやりがいを持てる場を提供したい」と話している。土、日、祝日休。


よどのコロッケがおしゃれでおいしいと人気(10/3:障害者の働く場ニュース)もご参照ください
http://www.hatarakuba-info.com/news_DYczre1Iv.html
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ADHD、遺伝子要因説を支持する発見 英ランセット誌

【2010/10/2付 AFPBBNEWSより引用抜粋】

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2762723/6269242?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

学童期前後の子どもにみられる注意欠陥・多動性障害(ADHD)が、本人の行動習慣や親のしつけのせいではなく、遺伝子的原因に由来しているという説を少なくとも部分的に裏付ける発見が9月30日、英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に発表された。

 ADHDの要因が遺伝的なものかどうかについては長年議論されてきたが、新研究では初めて、遺伝子に関係していることを示す直接的な証拠が明らかにされた。

 ADHDは多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害のひとつで、それゆえ学業や人間関係に支障が出る。子どもの50人に1人にみられるという推計もある。

 発表によると、英国の研究チームがADHDと診断された子ども366人と、ADHDではない子ども1047人の遺伝情報を比較したところ、2つのグループには「コピー数多型」(CNV)と呼ばれる領域で明らかな違いがあることが分かった。CNVは細胞1個につき2コピーあるはずの遺伝子が少なかったり、多かったりする「遺伝子の数の個人差」で、少ない場合は1コピー、多い場合は3コピーとなる。

■偏見の克服に期待

 英カーディフ大学(Cardiff University)のアニタ・ターパル(Anita Thapar)教授(神経精神病学・遺伝学)はロンドン(London)で会見し、「ADHDは同じ家系内での事例が多いことから、遺伝子的要因があるだろうとは長年思われてきた。しかし今回、初めて直接的な遺伝的連関を発見し、興奮している」と述べた。

 さらにADHDと関連するCNVは、第16染色体に集中していることも明らかになった。第16染色体は自閉症や統合失調症との関連も示唆されている。この2つの疾患についても謎が多いが現在では、脳障害だという認識がほぼ確立している。

 ターパル教授は「ADHDについては偏見が多く、障害ではなく、しつけが悪いせいだなどとされ、子どももその親も汚名を着せられがちだった。直接的な遺伝子的要因の発見が、偏見をなくすことに役立ってほしい」と語った。

 共同研究者のケート・ラングリー(Kate Langley)氏は、「ひとつの遺伝子変化だけではなく、CNVも含むいくつかの遺伝子変化が絡んでいる可能性や、そこにさらにまだ知られていない環境的要因も絡んでいるかもしれない」と述べた。

 ADHDの治療としては現在、集中的な薬物治療と行動療法が行われている。今回の発見の成果は目覚ましいが、ADHDの完全な理解と対症療法の確立までにはさらに長い道のりがあると研究は指摘している。

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高円宮杯中学英語弁論県大会 宇田君(高知・城東中)に知事賞 来月の中央大会に3人出場/高知

【2010/10/4付 読売新聞より引用抜粋】

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20101003-OYT8T00690.htm

 高円宮杯第62回全日本中学校英語弁論大会の県大会が3日、高知市大原町の県教育センター分館で行われ、県内17校から32人が出場した。弁論部門の最優秀賞である知事賞には高知市立城東中学校1年の宇田周平君(12)が輝いた。宇田君を含む弁論部門上位3人は11月25日から3日間、東京都内で開催される中央大会に県代表として出場する。

 弁論部門には20人、暗唱部門12人が出場。坂本龍馬についての考察や、家族への思い、豊かな高知の自然などをテーマに体験談を交えてスピーチ。生徒たちは声に抑揚を付け、時折、情景を想起させるような大きな身ぶりを交えて会場を魅了した。

 幼い頃から英語が好きだったという宇田君は、今回のスピーチで自身が自閉症であることを初めて告白。優しく支えてくれた小学校時代の友達への感謝の気持ちを、5分間の発表に込めた。宇田君は「友達のおかげで、自分もみんなに対して優しくなれた。中央大会でも張り切って発表したい」と意欲を見せていた。

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子どもの気持ち 学び直す 教師ら大学院で「臨床教育学」/北海道

【2010/10/4付 Asahi.comより引用抜粋】

http://www.asahi.com/edu/tokuho/TKY201010040136.html

 子どもたちの気持ちを学び直したい、と大学院に通って「臨床教育学」を学ぶ現職の先生たちがいる。教室での体験を持ち寄って他の先生たちと議論し、よりよい子どもとの接し方、教え方を考える。この学問を学べる大学院はまだ少ないが、来春には教育学者たちが学会をつくり、「先生の育て方」に一石を投じようとしている。

■教室での体験を議論

 9月上旬の日曜日。札幌市中心部の小学校の一室で、北海道教育大学の大学院生10人ほどが車座になっていた。

 院生といっても多くは社会人。現職教員、スクールカウンセラー、児童相談所の職員……と子どもの教育や支援にかかわる20~50代の人たちだ。教育委員会の制度を使い休職して学びに来ている人もいれば、働きながら夜間や週末に学ぶ人、夏休みを利用して通う人もいる。

 この日、講師役に招かれたのは小野富士子教諭(58)。勤務先の小学校では特別支援学級の担任をしている。小野さんはこんな報告をした。

 私の学校では、学習や生活に困難のある子一人ひとりの現状を把握し、どう支援するかを検討する会議を頻繁に開いている。支援のしかたは学校が個々の実情に合わせて6段階に分けて決めている。いま課題になっているのは、卒業して学校を離れた後、地域でどう支えていくかだ。地元の医療や福祉の関係者に呼びかけて話し合いを重ねている――。

 聞いていた「院生」たちから質問や意見が飛んだ。「うちの自治体では子どもの支援段階は入学前に教育委員会で決めているんですが、本当は今の話のように、教職員の共通の理解で決めることが大事だと思いました」「教師間で子どもについて認識を共有するのが難しい。どんなふうにしていますか」

■心の病に気づく

 小野さん自身も、この大学院の学校臨床心理専攻を2005年に修了した「元院生」だ。

 50代を前に子育てが一段落したとき、同大に大学院が設置されると知り、臨床教育学の庄井良信教授の門をたたいた。

 「いま動かないと後悔する」との思いがあった。新卒のとき受け持った特別支援学級でこんな経験をした。体育か音楽の授業を普通学級で受けて戻ってきた知的障害のある子が「向こうでいやなことを言われた」と訴えてきた。「がんばりなさい」と励ますと、その子に切り返された。「先生は普通だから、私たちの気持ちがわからない」

 その言葉を引きずった。ちょうど初任者研修を終え「教師はこうあるべきだ」と張り切り、子どもにも厳しくなっていたのかもしれない。数年後に普通学級の担任になり特別支援学級を離れたが、「教師として成長して、いつかまた」という思いが募った。子どもの気持ちを理解できず、積み残してきたことも少なくないと感じていたのだ。

 院の1年目は自分の教師体験を語り、他の院生や先生と議論し、それを理論と結びつけて現場で何ができるか考える演習を繰り返した。庄井教授らが提唱する「臨床教育学」の手法だ。

 小野さんは演習でこんな体験を語った。「周囲からにらまれ、視線が怖くて登校できなくなった子がいました。私は周りの子たちに『あなた方に問題がある』と指導しました」

 院生には教員だけでなく医療や福祉専門の人もおり、「視線恐怖症では」「発達に障害があるのかも」と登校できなくなった子に目を向ける意見が出て、自分にない見方を学べた。討論を機に、その子が心の病を抱えていたことを理解した。「そういう判断が当時はできず周囲の子も信じてあげられなかった。でも自分の教師体験だけで対処するのは難しい。そういう面で様々な人と議論することは有益でした」。演習と並行して精神分析や母子関係、発達学の古典的理論などの講義も受けた。そうして困難を抱える子どもへの寄り添い方を見つけていった。

■親への説得力に

 同大では02年に「学校臨床心理専攻」ができて以来、現職の先生たちの入学が相次ぐ。「子どもを支援する上でいろいろな課題に直面し、解決する力を付けたいというニーズが先生たちにはある。みな意欲的です」と庄井教授は言う。

 いま同専攻で学んでいる現役女性教諭も「学び直しがしたかった」と話す。20年以上の教師歴の中で自身も責任ある立場になり、同時に軽度発達障害の子どもたちの教育の充実が求められるようにもなった。「学ばないと子どもや保護者に対して説得力がない」。仕事の後に社会人向けサテライト教室に通う。

■歴史浅い分野、学会設立へ

 先生たちはなぜ、大学院へ臨床教育学を学びにくるのか。

 「現場で一生懸命やってきたが、子どもとしっくりいかないという不安を持って、自分の教師像を問い直しにくるのです」と、武庫川女子大(兵庫県西宮市)の田中孝彦教授は語る。現在の基礎となる実践を1990年代から始めた、この分野の第一人者だ。

 今年3月まで7年勤めた都留文科大学大学院(山梨県都留市)には、おもに10~20年目の現職教員が入学してきた。田中教授によると、最近の子どもたちは、べったり甘えてくる「依存性」がみられる一方、教師が手を差し伸べたとたんにキレるなど「攻撃性」も強い。そして、その両面がめまぐるしく入れ替わることが多い。だから教師も傷つく、とみる。「子どもを理解するための教師教育のカリキュラムをつくる必要がある、と強く感じました」

 来年3月、田中教授らが中心となって「日本臨床教育学会」を設立する。目的は大きく分けて二つある。一つは、この十数年間にこの分野で蓄積されてきた研究や実践の成果を発信し、現場での実践により結びつけられるようにすることだ。

 もう一つは、「教師教育者」の交流と成長の場にすること。臨床教育学の歴史は浅く、学べる大学は国内にまだ少ない。「学会をつくることで、子どもの生きる現実から構想する教師教育の道をひらきたい」(小林舞子)

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